2018.06.07

戸建の火災保険はマンションと違うの?

スタッフからのお知らせ・日記



戸建の火災保険はマンションと違うの?


マンションでも戸建てでも、家を購入したら、火災保険に加入することが一般的になっています。では、火災保険とはどんな保険で、戸建てとマンションではなにか違いがあるのでしょうか。今回は、「戸建の火災保険はマンションと違うの?」というテーマでまとめてみました。

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■火災保険って何?

火災保険は、一戸建てやマンションなどの「建物」を、火災という事故による損害を補償することを目的とした損害保険のことです。建物の中にある家具や什器なども補償します。そして、建物の中にある家具や什器のことを「動産」といい、火災保険では、この動産と建物が「保険の対象」になります。

火災保険で補償される事故や火災と聞くと「火事」だけを補償?と思う方もいるのではないでしょうか。実は、火災保険は、火事や火災以外の事故なども補償対象になっています。もちろん、保険会社のプランにより変わってきますが、どんなことが補償対象になるのかピックアップしてみました。

・火災リスク:火災/落雷/破裂/爆発による損害
・風災リスク:豪雨/大雪/ひょうなど
・水災リスク:台風/集中豪雨などによる洪水や土砂崩れ/水漏れ
・物体の落下/飛来/騒擾(じょう)
・盗難

などになります。
もう少し具体的にご説明すると、積雪の重みで屋根が壊れてしまった、台風の時に強風により木の破片が飛んできて窓が割れた、窃盗により建物や家財が盗難にあったり破損したりした。なども適用事例としてあげられています。

ただし、地震や火山の噴火による火災や、住宅被害の場合は適用外だったり、子供がライターなどで火遊びしたことでおきた火事や、寝タバコによる火災も補償対象外になることがあるのでご注意くださいね。


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■戸建ての火災保険について

火災保険の一般的な相場は、建坪30ほどの新築戸建てでは、1年契約で約2万円くらいだそうです。10年契約では18万〜20万円ほどと言われています。

戸建ては、建物の構造によって火災保険料が大きく変わります。
保険料の安い順では、「M構造」「T構造」「H構造」の3つに分けられています。判定基準は、建物の主要構造部分の「柱」が、「コンクリート造」「鉄骨造」「木造」のどれになるかで変わります。

<M構造>鉄筋コンクリートの建物。耐火性が高いとされているので、火災保険料は一番安い。
<T構造>準防火地域に該当している建物のことで、準耐火建築物は火災保険料が安くなるそうです。
<H構造>耐火建築物でも準耐火建築物でもどちらでもない(建築基準法22条に該当している)建物です。

最近戸建の構造で多く見られるツーバイフォー構造の住宅は、火災に強いので火災保険料も安くなることがあるそうですよ。

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■マンションの火災保険について

新築マンションは耐火建築物のため、1年契約で1万円くらい、10年契約では10万円ほど火災保険料がかかるようです。戸建と比べて比較的安い理由は、マンションは鉄筋コンクリートでできていることが多いので、耐火性が高いとされているからです。
億ションと呼ばれるような高級マンションも、保険料は手頃な金額です。ただし、高級家具が多い時などは話が変わってきます。

また、マンションの場合は、「区分所有」と考えます。区分所有は、1つの建物に独立した複数の住居などがあり、2人以上が所有する建物のことです。専有部分と共用部分で構成されています。
分譲でマンションを購入した場合なども、エントランスやエレベーターなどの共有部分ではなく、専有部分に対して火災保険に加入します。

分譲マンションの火災保険は、戸建より安いとご紹介しましたが、同じ条件でも、毎年払いだと3万円近く払うことになってしまう場合もあるので、一括払いがオススメですよ。

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■保険料を節約する3つのコツ

万が一の場合とはいえ、できれば保険料は抑えたいところ。ここでは、安心して価格を抑えるコツをご紹介します。

まず、1つ目は補償内容を絞ってみましょう。保険料は補償の内容や厚さによって変わってきます。必要ではない補償内容をカットし、免責金額を設定してみてはいかがでしょうか。

2つ目は、長期契約をしたり一括払いにしたりする方法。こちらも節約したい方にはオススメです。火災保険は最長10年まで加入できますよ。地震保険は最長5年なので気をつけてくださいね。

3つ目は、銀行提携の保険会社を選ぶという方法です。銀行の提携の保険会社であれば、保険料の割引や、住宅ローンの金利優遇を受けられることもあるようです。

もちろん、他に気になる会社があれば、資料請求や、見積もりをとって比較してみましょう。つけたい補償がなかったり、不必要な補償がセットになっていて、外せないことも中にはあります。本当に自分たちに必要な補償をセットにした方が、安くなることもあるので、ぜひ検討してみてくださいね。



いかがでしたでしょうか。住宅に関わる保険は火災保険以外にも、家財保険や地震保険などがあります。火事なんて大丈夫と考えがちですが、火災保険は火事以外の様々な損害を補償します。万が一に備えて火災保険に加入しておけば安心して暮らせるのではないでしょうか。また、保険会社やプランも色々あるので、戸建などの住宅購入の際は、保険の見直しのチャンスと捉えて、ぜひチェックしてみてくださいね。